セラミド配合化粧水というものが市販されていますが、一般的な化粧水とどのような違いがあるのか、知らない人が多いのではないでしょうか。
セラミドとはなにか、セラミド化粧水の特徴と効果について解説します。
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セラミドってなに?不足するとどうなるの?
セラミドとは?
セラミドは、皮膚の一番外側にある表皮の角質層(角層)の細胞膜に多く存在しています。
健やかな肌の角質層の中では、肌の細胞と細胞の隙間を埋めるようにして何層もの角質細胞が、規則正しくみっちりと重なって存在しています。その角質細胞同士の隙間を満たし、細胞同士や水分をつないでいるのが「セラミド」を含む細胞間脂質です。
セラミドは、細胞間脂質の主成分として約半分を占めています。セラミドと脂質が互いに層を形成して、その間に水分が蓄えられ、肌の水分を保持する重要な役割を果たしています。
セラミドはどうやってつくられるの?

セラミドは、肌のターンオーバーによってつくられます。
ターンオーバーは肌の生まれ変わりのことで、表皮の奥にある基底層で生まれた細胞が、形を変えながら皮膚表面へと押し上げられ、やがて垢(あか)となって自然に排出されるまでのサイクルを指しています。個人差はありますが、ターンオーバーはおよそ28日周期前後で行われていて、常に新しい表皮細胞が生まれ肌の健康を維持しています。
基底層で生まれた細胞が角質層へ達して角質細胞へと変化する際に、セラミドなど角質間細胞も生成されています。
このときセラミドが十分につくられるためには、ターンオーバーが正常であることが大切なのです。
セラミドが不足する原因とは?
肌の生まれ変わりのターンオーバーが早くなったり遅くなったりして乱れると、生まれるセラミド量が減ってしまいます。
ターンオーバーが乱れる原因となるのは、加齢といわれています。その他にもピーリングなどによる肌への刺激、睡眠不足やストレス、乱れた食生活などが原因となることもあります。
ターンオーバーが正常に行われないと、未熟な状態で角質細胞が排出されることで皮膚の保湿機能が失われ乾燥しやすくなったり、あるいは、排出がスムーズに行われず角質細胞が貯まった結果、肌がくすんだりシミができてしまいます。
このような症状が出た場合はターンオーバーの機能が低くなっているというサインだと考え、十分なケアをする必要があります。
セラミドが不足するとこんなことも!
皮膚の一番表面の角質層には、乾燥肌にならないように水分の蒸発を防ぐ保水機能と、異物が体内に入り込まないようにするバリア機能があります。
正常な角質層は、ダニやハウスダストなどのアレルゲンや、化学物質、細菌などの異物が体内に侵入しないようにする機能があります。これを皮膚のバリア機能と呼んでいます。
セラミドが不足してしまうと、角質層の皮膚のバリア機能が働きにくくなります。
そのため、肌表面の水分が蒸発し、肌が乾燥した状態になってしまい、シワやシミの原因となってしまいます。
また、皮膚のバリア機能が低下した状態が続くと、アレルギー反応を引き起こしたり、細菌に感染したりすることで、アトピー性皮膚炎につながるケースもあるため、早めのケアが必要です。
セラミドの種類と化粧水との関係とは?

セラミドは細胞間脂質の半分を占める重要な成分ですが、セラミドには色々な種類があります。順番に解説していきます。
化粧水に配合されているセラミドの種類とその違いは?
セラミド化粧水に配合されているセラミドはひとつではなく、4種類に分けられます。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
天然セラミド
天然セラミドとは、成分表示がビオセラミド、セレブロシド、ウマスフィンクゴ脂質などとなっているもので、馬などから抽出したセラミドです。
天然セラミドは動物由来であることから、人間の肌に存在するセラミドに近いのが特徴で、肌になじみやすく、保湿力に優れています。
ただしその分価格が高いこともあって、安いセラミド化粧水では少量しか配合されていないことも多く、購入の際には含有量をよく確認することをおすすめします。
ヒト型セラミド
ヒト型セラミドとは、人間の肌にあるセラミドを真似(まね)て酵母から生成されたもので、人間の皮膚にあるセラミドとほぼ同等の構造を持っています。
肌への親和性が最も高く、他の種類のセラミドと比較しても保湿力や浸透性に優れていて、刺激が少ないことも特徴のひとつです。
植物性セラミド
植物性セラミドとは、成分表示が植物性セラミド、コメヌカスフィンゴ糖物質などとなっています。
米やとうもろこし、大豆、こんにゃくなど植物から生成されたセラミドで、他の種類のセラミドよりも体に優しく低刺激なのが特徴的です。安価で生産することができるというメリットがあります。
合成セラミド
合成セラミドとは、成分表示はセチルPGヒドロキシエチルパルミタミドなどとなっています。
セラミドに類似した物質を科学的に合成したもので、人の肌の構造とは違うため大量生産が可能で、価格がとても安いのが特徴的です。
セラミド化粧水の役割とは?
肌の中にセラミドが不足していると水をため込む力がないため、化粧水を使っても水分を保持しておくことができません。
セラミド化粧水を使用すると、肌にセラミドをつくるように働きかけ、肌のバリア機能を高めて外的刺激にも負けない肌作りに役立ちます。
セラミド不足を補うために最適なのは、ヒト型セラミドが配合されている化粧水です。
ヒト型セラミドは、人間の体内にあるセラミドとほぼ同じ化学構造を持っているため、人間がもともと持っている肌を守る機能に近い働きをしてくれるのです。
セラミド化粧水はこんな人におすすめ!
若いうちは肌に保湿力が十分にあるため、特にスキンケアをしないという人も多いようです。しかし、年齢を重ねていくうちに肌から保湿力が失われていき、気をつけていないと肌の乾燥がすすんで、乾燥による目元の小じわが増えたり、口元にはほうれい線が目立つようになったります。そんな加齢とともに肌に年齢を感じるようになった人には、保湿力を補うセラミド化粧水はおすすめです。
もちろん若い人でも乾燥肌タイプの人であれば保湿力をカバーする必要があります。ヒト型セラミドを配合した低刺激なセラミド化粧水を使用すれば、敏感肌タイプの人にもおすすめです。
セラミド化粧水の口コミをチェック
肌を健やかに保つためにセラミド化粧水を実際に使用した人たちの、生の声というのも知りたいところではないでしょうか。そこで「気になったGP!」ではセラミド化粧水を使用した人たちの口コミを集めてみました。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”30代:女性”]乾燥肌でとても悩んでいましたが、セラミド配合のアヤナスを使ってからは、潤い力が半端なくモチモチの肌になって乾燥もしなくなったので化粧ノリがとてもよくなりました。(アヤナス)[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”20代:女性”]敏感肌で、少しでも肌に合わないと赤くなりますが、こちらは赤くなったりしみたりすることなく使えました。(アルージェ モイスチャーミストローションしっとり)[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”30代:女性”]値段が手頃で容量が500mlもあるので、気兼ねせずに顔だけでなく首・デコルテ・二の腕など、全身に使っています。肌荒れがなく、高保湿との記載があるがベタベタしない点が気に入っています。(菊正宗日本酒の化粧水高保湿)[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”20代:女性”]大容量なのにプチプラです。また、高保湿タイプなのにサラッとしたテクスチャーで付けたあともベトベトしないのがとても良いと思います。(セザンヌスキンコンディショナー高保湿)[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”40代:男性”]顔の水分が足りないのかカサカサに乾燥してひび割れ状態になっていたのが、使ってすぐに潤ってプルンプルンになり、保湿成分によって肌が整えられて滑らかになりました。主要なドラッグストアで手に入り、値段も1500円弱で2ヶ月ほど持つのでコストパフォーマンスもなかなかです。(キュレル潤浸保湿ローション)[/speech_bubble]
セラミド化粧水は、高額なものからプチプラまでといろいろありますが、おおむね使用した人はその潤い力を感じている人が多いようです。
では次に、悪い口コミもチェックしておきましょう。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”20代:女性”]保湿力はしっかりありますが、とろみの強い化粧水なので夏に使うとベタつきが気になることがあります。(アヤナスローションコンセントレート)[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”20代:女性”]ミスト化粧水だからかもしれませんが、潤いが足りなかったです。(アルージェ モイスチャーミストローションしっとり)[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”30代:女性”]最初は、しっとりするのですが、それを維持で切る時間が短いように感じます。(ヒフミド)[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”20代:女性”]夏場はこれ1本と乳液で保湿が十分なのですが、冬場は保湿がイマイチになってしまうこと。冬場はプラスアルファで保湿クリームを使っています。(セザンヌスキンコンディショナー高保湿)[/speech_bubble]
セラミド化粧水の特徴である潤い力に、実際使用してみたら不満を感じる人も少なくないようです。またその高い保湿力によってとろみのあるテクスチャーである商品が多いようですが、逆にそのためにべたべたしたり、重く感じてしまう人もいます。
やはり、自分にあった化粧水をいかに選ぶかが重要なのではないでしょうか。
セラミド化粧水の選び方ってあるの?

セラミド化粧水は色々なタイプが市販されていますが、どのようなセラミド化粧水を選べばいいのでしょうか。選ぶポイントを見ていきましょう。
どんなセラミドが使われているのかを確認する!
セラミド化粧水には安価なものから高価なものまで存在しますが、すべて同じ種類のセラミドではありません。「セラミド入り」というだけで安易に使用せずに、どのようなセラミドなのかを確認することが大切です。
どのようなセラミドなのかをチェックするポイントを見ていきましょう。
ヒト型セラミドが配合されているか
「セラミド配合」と書かれている化粧水でも、配合されているセラミドの種類によっては余り保湿が期待できないものもあります。
特に安価な合成セラミドが配合されているものは、安くて気軽に利用できますが、それほど保湿に優れているものではありません。
成分表示にセチルPGヒドロキシエチルパルミタミドなどと書かれていれば、合成セラミドが配合されていることが分かるため、成分表をチェックしてみましょう。
セラミド化粧水としておすすめしたいのは、先にも書いたようにヒト型セラミドが配合されているものです。
ヒト型セラミドは、人間の持つセラミドと同じ構造になっていて、浸透しやすく保湿に優れています。また低刺激で肌に優しいというのもおすすめポイントです。
ヒト型セラミドにも色々な種類がありますが、セラミドの種類ごとで肌への働きを見ていきましょう。
| 表示名 | 旧表示名 | 主な働き |
|---|---|---|
| セラミドEOP | セラミド1 | 外部刺激から守るバリア機能が強い 保水機能 |
| セラミドNG又はNS | セラミド2 | セラミドの中でも水分を保持する力が最も強い |
| セラミドNP | セラミド3 | 保水機能 シワを浅くする |
| セラミドAP | セラミド6・6Ⅱ | 保水機能 シワを浅くする ターンオーバーを促進する |
ヒト型セラミドには11種類あるといわれています。
以前の化粧品の成分表示にはセラミド1、セラミド2などと数字で書かれていましたが、2015年以降はセラミドEOP、セラミドNPなどセラミド+英字の表記で書かれるようになりました。
上記の4つのセラミドは、ヒト型セラミドの中でも保湿に優れているものです。化粧水にヒト型セラミドが配合されているかどうか、セラミド化粧水の成分表示をチェックしてみることをおすすめします。
セラミド以外に保湿成分が入っているか
セラミド化粧水には、セラミドだけを配合しているものは少なく、多くは保湿成分などが含まれています。そこでセラミド以外にどういった成分が配合されているのかチェックすることが大切です。
保湿で重要な成分は、ヒアルロン酸やコラーゲンなどです。また、肌を作るのにかかせないアミノ酸、紫外線対策や美白成分などが配合されている化粧水もおすすめです。
セラミド化粧水での正しいケア方法とは?

セラミド化粧水を使用していても、いい加減なケア方法をしていては全く意味がないものとなってしまいます。
セラミド化粧水の正しい使い方を順番に見ていきましょう。
- 洗顔からしっかり行う
- 化粧水をすぐに手でつけ、顔全体に伸ばす
- 両手で顔を包みしっかりとプレスをし、手のひらを3秒ほど密着させる
- 目のまわり、口元などにも十分に指でなじませる
- 特に乾燥が気になる部分は重ねづけをする
- 最後はクリームなどでバリアをする
このようなケアを毎日続けることで、乾燥からお肌を守ることができます。
また、冬場になると特に乾燥が気になる部分には、化粧水を惜しまずにたっぷりと念入りになじませることが大切です。
手軽にセラミドケアできるおすすめアイテムとは?
セラミド配合の化粧品で手軽に毎日ケアできるおすすめアイテムをご紹介します。
おすすめセラミド化粧品【プチプラ編】
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プチプラながらもヒト型セラミドが配合された化粧水はいろいろあります。セラミドの化粧水がどんなものかを試してみたい、できればすぐにほしい!という人には、ドラッグストアやコンビニでも購入できるプチプラ商品がおすすめです。
花王キュレルの化粧水や乳液などに共通する「セラミドケア」とは?
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花王の定番商品「キュレルシリーズ」は、「セラミドケア365日前向きに乾燥性敏感肌を考えたキュレル」のキャッチフレーズで販売されている商品ですが、「セラミドケア」とはどのようなケアでしょうか。
キュレルで提唱しているセラミドケアとは、洗浄の際に失われがちなセラミドの流出を防ぎながら洗うことで肌の潤いを保ち、さらに独自に開発した「セラミド機能成分」が角質層へ浸透して、肌を健やかな「潤い高密度肌」に保つというものです。
ここでいう「セラミド機能成分」はヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドのことで、これは実は天然セラミドあるいはヒト型セラミドではなく、合成セラミドの一種です。合成セラミドというと嫌煙しがちですが、しかし長期継続が肌ケアには重要であることを考えれば、安価に提供される合成セラミドを使用しているキュレルは、手頃に肌ケアを続けることが出来るというメリットがあります。
合成セラミドとはいえ、花王の「キュレルシリーズ」は乾燥性敏感肌の人を含む多くの人から高い支持を受けていることを考えれば、必ずしも合成セラミドが悪いとも言えないようです。
肌のセラミドをもっと増やすコツとは?
セラミドが不足すれば、肌は乾燥してかさかさになってしまいます。
肌を乾燥から守るためにセラミド化粧水でセラミド生成を助けながら、体の中からも増やしていくことができれば相乗効果が期待できます。
そこで、セラミドを増やす食べ物について解説していきます。
セラミドを増やす食べ物を積極的にとる!

セラミドは、米や小麦、こんにゃくや牛乳などに多く含まれています。
特にこんにゃくは、セラミドのサプリにもよく使用されていて、米や小麦の7倍以上多いセラミドが含まれているといわれています。
また、黒い食べ物や飲物にはセラミドの原料となるフィトケミカルが多く含まれています。黒ゴマ、黒豆、ひじき、小豆、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、黒胡椒(こしょう)などの食品を積極的に摂(と)るようにしましょう。
セラミドを減らす食べ物を控える!

セラミドを増やす食べ物を摂取するとともに、セラミドを減らす食べ物にも注意が必要です。セラミドを減らす食べ物として、リノール酸の過剰摂取に気をつける必要があります。
リノール酸はセラミドの生成に必要な原料でもあるため、適度な摂取は必要ではありますが、過度な摂取は逆効果になってしまうため控えるようにしましょう。
リノール酸は、コーン油、ベニバナ油、ひまわり油、グレープシードオイルなどに含まれています。
また、これらの油を使用したスナック菓子やインスタントラーメン、マーガリン、菓子パンなどの食べ物にも注意が必要です。
まとめ
セラミドは肌の保湿にはかかせない成分です。セラミド化粧水を使用することで、乾燥を防ぎ、健やかな美肌を保つ助けになるでしょう。
安価なものから高価なものまで様々なセラミド化粧水がありますが、セラミドの種類を知り、成分表示をチェックするなどして、じっくり検討してから購入することをおすすめします。

